風の子保育園のおいたち

風の子保育園は、1968年、産休明けから2歳まで(1998年からは、就学前まで)の共同保育所として誕生。それから50年あまり、札幌市指定認可外保育所として、認可保育園の補完的役割をはたしてきました。そして2003年、社会福祉法人 風の子会 風の子保育園としてスタートしました。


風の子保育園の理念

 

1. 子どもの人権や主体性を尊重します

2. 保護者や地域社会と力を合わせ、協同の子育てをすすめます

 


---生活---

<生活リズム>

早寝早起きを大切にしています。朝6時に自ら目覚め、朝ごはんを食べて登園する子はおだやかで、午前中の活動も生き生きとしています。でも最近は、朝からボーッとして動きたがらず、昼前にお腹がすく子が増えています。そういう子は昼寝の目覚めも悪く、夕方から元気になってきます。これは人間の生態リズムと全くずれている姿です。夜8時にねむることで、大切な成長ホルモンなども分泌され、自立神経も太く育ちます。

 

<テレビより体験>

乳幼児期には、いかに人と関わるか、いかに自然と関わって豊かな経験をするかが大切です。テレビは一方的な情によって知ったつもりになるので、子どもは自らの体を使って経験することが面倒になったり、その刺激の強さでイメージして遊ぶことが苦手になります。人との関わりが嫌になり、受け身な子になる恐れがあります。環境の悪化が深刻で、遊び場が減っていますが、親子で外に出て自然の中で遊ぶ時間を作りましょう。

 

<布おむつ>

紙おむつは化学繊維で、排泄してもあまり不快を感じません。綿100%の布おむつは肌にあてると気持ちよく、ぬれると気持ち悪いものです。風の子保育園ではその繰り返しの中で、大切な「快不快」の感覚が育っていくと考えて、布おむつを使用しています。あかちゃんが「ぬれたよ!」と泣いて知らせると、大人が来て優しく声をかけながらきれいに拭いて気持ちよくしてくれますので、安心感も得られます。家庭でも布おむつで育てましょう。

 

 

---食べる---

保育園独自で献立をたてていて、和食中心、砂糖や油脂類をひかえ、給食もおやつもすべて手作りしています。

お米は直接農家さんから仕入れた低農薬米で、また食品添加物が含まれているものは避け、安心・安全な食品選びを心がけ、自分で食べたい!という意欲を大切にしています。

 

---遊ぶ---

年齢が低いほど、水をもとめ、水の感触を喜びます。水の刺激が皮膚の感触を通して幼い子どもの脳に送られ、自律神経(生きる力を育てる基本)がたくましく育つ水遊びを大切にしています。2歳近くになると、砂や泥、土に関心を持ち次第に泥こね、泥だんごなど創る遊びに発展します。既成のおもちゃは使わず、水、泥でたっぷり遊びます。

心も体も丈夫に育てるには、薄着と裸足、外遊びを中心とした園外保育は欠かせません。たくさんの生活経験をする中で、子どもと共感すること、友達とかかわることの喜びを学んでいきます。ケンカも大事です。

 

 

---リズム---

斎藤公子氏が研究・発展させたリズム遊びを取り入れ、日常的に行っています。生命の進化発展を土台に、子どもの寝返り・四つん這い・二足歩行で駆けたり跳んだりする中で、子どもが自ら動こうとする力、意欲が発達をうながします。弱さのある子も弱さを克服していけます。